<< けだものだな。野菜まみれなので獣のお話。 | main | 色慾万歳と、江戸時代に「色道」を極めた仙人たちの本。 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

カテゴリ:- | | - | - | -
高度経済成長とひきかえに失われた風景。宮本常一と、昭和30年代のムラ

 
柳田国男、南方熊楠、折口信夫・・・と民族学の有名どころのインパクトは凄みがあるが、
昭和の民俗学者の本は、谷川健一ぐらいしか読んだことなかった。
そして、最近、宮本常一 の本を何冊か読んでいるんだが、
戦前から高度成長期まで日本各地をフィールドワークし続たまなざしは、ぐぐっと迫るものがある。
地球4週分も歩きまくり、1200軒以上の民家に宿泊したといわれている。。。。


宮本常一(山口県周防大島生まれ・1907〜1981)



50代までフリーで学問をやっていて、渋沢敬三(渋沢栄一の孫、財界人で民族学者)が
パトロンをしてくれていた。渋沢敬三が海外調査に際し、援助した人には
宮本常一の他、今西錦司、梅棹忠夫、網野善彦、伊谷純一郎らがいる。ビッグだ。

宮本常一が、本格的に写真を撮り始めた昭和30年代の写真集を見て、
メグが生まれるたった10数年前に、こういう暮らしがまだ会ったのか!!!と驚いた。
まるで、戦前のように思えるから。
自然は多いが新興住宅に生まれたので、こういうライフに幼いころ触れられなかったのが
惜しまれるなぁ。

オフィスにいる一世代上の40代の人に聞いてみたら、
「家の前で馬が歩いていた」とか「しめ縄をジーさんが作っていた」とか言っておる。
いいなぁー、そういう思い出。
失われた日本の姿が、こころに残っているのと残ってないのでは、大違いだす。

氏の写真には、高度経済成長とひきかえに失われてしまった
「昭和」という時代の豊かさと幸せに生きようと働く人たちの姿が鮮明な像を結んでいる。


昭和30年代の写真。

・・・・
洗濯物を見ると、その土地の生活が見えてくるという。
この時代に、布、そして、あらゆる物がいかに貴重なものであったかということが
洗濯物から見えてくる。
衣類は、ほとんどが手縫いで、既製服を見ることは少なかった。
・・・・

(上)昭和34年・佐渡島、つぎはげだらけの布団
(中)昭和34年・佐渡島、その通りのボロボロ雑巾
(下)昭和37年・鹿児島、納屋の軒先に干された洗濯物




昭和35年・山口見島、刻みたばこをキセルにつめて、野良作業、ちょいと一服。




昭和32年・岡山、縄をなうおっぱいぼろ出しのバー様。




昭和35年・鹿児島、大量頭上運搬する女性。




あとは、メグの好きなジー様をふたり。

昭和36年・長崎、紋付の普段着のジー様



昭和37年・長崎、80歳を超えても元気にアワビを獲るジー様。









田んぼに火のにおいがし、海にはロマンが満ち引き
ひとびとの呼吸ひとつひとつの緩急が風にひびき
生きることのたくましさは、刻まれる












カテゴリ:時空重箱レイヴ | 16:05 | comments(0) | - | -
スポンサーサイト
カテゴリ:- | 16:05 | - | - | -
コメント
コメントする