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色慾万歳と、江戸時代に「色道」を極めた仙人たちの本。

 

いつの時代にも、奇人・狂人・才人は、いるものです。

江戸時代に奇書と呼ばれる本『色道大鏡』を著した人がいる。

その名は、畠山箕山(はたけやまきざん)。
ググっても、ほとんど出てこないから、そんな有名な人じゃなかったようだ。



箕山は、京都の裕福な町人の家に生まれ、若人のときに遊びで失敗やらかし、
29歳のときに
色道とはどういうことか、少しは道をわきまえて行けば、禍も少ない!
俺は遊びの道を説いて、若者が身をそこなったりしないように書を編もう
」と
決意したのだ。。。。

それから18年の歳月をかけ、江戸、京、大阪、中国、四国と
日本60余州の遊郭をくまなく巡遊し、「他にやることあるんちゃうのん?」と周りから
多くの謗りを受けながら、53歳で『色道大鏡』を執筆!

自分のためでなく、後進のために!と、大まじめである。
そんな箕山の辞世の句が、かっちょええ

かりの世に 地水火風を もどすなり これで五輪の さびしきはなし


そしてもう一つ、卑猥な感する色道の本がある。

色道禁秘抄』 こっちのほうが有名なようだなぁ。

初夜を論じ、処女鑑定法を説き、不感症、不能症、早漏症を弁じ
笑婦(売春婦)、オナニー、女性器、性的人相学、性毛、性具、性交体位、同性愛・・・・
と、おおよそ「性」について触れないものは、ないとされている
書で

客が先生(兎鹿斎先生)に質問をし、それに答えていくカタチで、64回の問答が繰り返され、
最後に色道の秘伝を授ける!というもの。
この先生、40歳にして、色道を悟った!らしいぞ。w 遅いような、気もせんこともない。

だいたい、こういう内容でまとめられている。
* 性交を禁止すべき日ありや
* 北枕で男女同衾すべきか
* 月経閉止後の女人の愛欲はいかに
* よがり声を発するのは何故か
* いかにして女人の情欲のきざしを知るや
* 唾液を用いることは良きことか
* 女人、遠出し練れて味よしとはいかに
* 上淫、下淫とはいかに
* 初恋は喉が渇き、顔が赤らむこと
* よがり薬はよきことか

「初恋は喉が渇き、顔が赤らむこと」って、かわゆいなぁ。

さてて、この『色道禁秘抄』の第一回目の問答をば。
色欲が強い男子には、参考になるかも。笑

相談者
わたしは、若いときから色を嗜み、千人の女性と交わっても、満足できません
美しい妻を迎えても、淫念がやまず、他の女性を犯すことばかりに思いが走り
それが、好きでなりません!そのために仕事は手につかず、家産は傾きましたが
どうしても止めることはできません。
先生は、淫中の聖であり、色道における仙人であると聞きましたので
どうか、どうしたら淫念を絶つことができるか教えてください


千人切りして、美しい嫁さんもらっても、たまらん!と贅沢な相談であるが、
先生は、こう答える。
昔から女色のために身をそこない、家を失うものは多い。
色と慾の二つは、車の車輪のようなもので、みなこれを持っている。
慾心を断つのはできても、色情を無くするのは難しい。
久米の仙人は、女が着物を洗っているのに色情を抱いて、その力を失った。
悟りを拓いた多くの高僧も女体を見て色情を抱かれた。
色に惑わされた人は、和漢古今上下、実にその数数えきれぬ。
そなたはまだ色道のほんの入り口にたったにすぎない。もっと奥深くを極めない限り、
淫念を絶つことは、無理である。もっと徹底的に色道を究めなさい!!」

引き続き、女を選ぶにはどんなのがいいのか?という質問には
先生、曰く
妻よりも、妾(めかけ)よりも、こしもと(雑用をする侍女)よりも、人妻がもっとも良い!」
と 言っておる。。。。。なーむー。


最後に、春画について。
敬愛する絵描き・画狂老人卍こと、北斎も春画を描いている。



春画のもとになったのは、中国の医学書だったようで、それが日本にわたり
平安時代の偃息図(えんそくず、おそくず=偃息は横になって休むこと)となり
それが庶民に、室町時代から江戸時代にかけて広がり、絵師たちによって描かれるようになった。

春画は、エロのためのものというよりも、

災難よけの一種のお守りとして使われた。

へーーー。である。
武士は鎧の下に男女性交の図を厄除けの守りとして忍ばせ「勝絵」と呼ばれ、
後世になると商人が火事を避ける願いを込めて蔵に春画を置いたという。
また、特に枕絵の絵巻は花嫁の性教育のテキストとして後々まで使われた。
ただ、この時代は肉筆のため、一部の上流階級しか入手は困難だったのだと。


農業国は、性的なものと信仰が深く結びついているから
お守りになっちゃったんだろうなぁ。








あなたは、わたしをつかって
ちいさな死を体験する

切り刻まれた、左から、伸びる、右
ひととせ、ひとよ、ひといきに
減数分裂は、なまめかしく、あらぶり
いくどとなく、くりかえす
おぼえてもいない過去との死

なつかしさと、あたらしさと、とけあう
饒舌なる
肌の、舌













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